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熊本県の土地相場は?今後の推移や注文住宅を建てる際の土地探しのコツも紹介

熊本県の土地相場状況

 熊本県は地理的には九州の中央部に位置し、北部は比較的緩やかな山地、東から南にかけては標高1,000m級の山々に囲まれています。県北東部には世界有数のカルデラを持つ阿蘇山がそびえ、西には平野部が広がります。さらに南西部には天草諸島など、多様な地形がある県です。

 そんな熊本県の土地相場は、平均すると1平方メートルあたり3.9~4万円、坪単価では13~16万円です。具体的には、熊本市東区が8.08万円/m²、熊本市北区が4.03万円/m²など、地域によって価格差があります。

 近年の動向としては2021年末以降、TSMCが隣接する菊陽町への工場新設を発表し、菊陽町の周辺、特に熊本市の北区、東区で子育て世代向けの物件に一層人気が集まり、地価が上昇していますが、半導体関連産業の成長とインフラ整備により、熊本県内の地価は今後も上昇傾向が続くことが予想されています。

熊本県の中で人気があるエリアは?

 それでは、熊本県の中で人気があるエリアはどのあたりでしょうか。

 アットホームの「熊本県民に聞く!熊本県内で住みやすい自治体ランキング」で発表されたランキングをもとにみてみましょう。

  • 熊本市中央区
  • 熊本市南区
  • 熊本市西区
  • 熊本市東区
  • 合志市
  • 荒尾市
  • 八代市
  • 菊池郡菊陽町
  • 熊本市北区
  • 宇城市

 やはり、熊本市内の行政区がランキングの上位に入っていますね。

ただし、政令指定都市ではない自治体もかなり検討している様子です。

出典:アットホーム 熊本県民に聞く!熊本県内で住みやすい自治体ランキング

それぞれの場所の住みやすさ

・熊本市中央区

 人口約18.6万人、10.3万世帯ほどが暮らしており(2024年5月時点)、熊本市の中でも最大クラスの規模を誇ります。公共交通機関も充実していて、JR豊肥本線をはじめ熊本市電の健軍線や熊本電鉄も停車する便利なエリア。総合病院や大学のほか、百貨店・ホームセンター・スーパーなど、さまざまな施設が集中しています。複合商業施設「サクラマチクマモト」や南九州一の商店街といわれる「上通アーケード」・「下通アーケード」もあり、買い物環境が充実。

 さらには「熊本城」や「水前寺成趣園」のほか、美術館・博物館といった文化施設もたくさんある熊本の中心的なエリアです。

・熊本市南区

 南区は、熊本市南端部にある有明海に面した、人口約13.2万人の自治体です(2024年5月時点)。熊本市の中心街でもある中央区に隣接して、繁華街に近いエリアでもあります。一方で東西を横切るように流れる一級河川「加勢川」や「緑川」などを中心として、広大な田園に湿地、小さな山林も広がる、豊富な自然にも恵まれています。

 また、工業団地や流通団地も形成するほど、製造業・運輸業が発達した区でもあります。JR路線沿いをはじめ、各種商業店舗が点在する便利な市街地もあって、区の北東部には大型ショッピングモール「ゆめタウンはません」が立地。こうした緑豊かな環境と買い物などの便利さを両立できるところが魅力です。

 実際に住んでいる人のお気に入りの理由として、中央区や西区、東区にアクセスしやすい、静かで治安もいい、おいしい食べ物屋さんが多い、などがあがっていました。

・熊本市西区

 熊本市の西部に位置する区で、人口約9万人です(2024年5月時点)。区の中心には「金峰山」があり、南東側には「白川」が流れていて、西側は「有明海」と接しています。これらの山や川による自然に恵まれた街です。

 「金峰山」から東を見ると熊本中心市街や「阿蘇山」、「有明海」側は長崎県の「雲仙普賢岳」や「天草諸島」を望むことができます。山の中腹には夏目漱石の「草枕」の一節にもなったとされる茶屋がある「峠の茶屋公園」もあります。

 周辺は住宅街のため全体的に静かで落ち着いた雰囲気のある街です。学校や公園も多いため特にファミリー層におすすめの街といえます。熊本駅周辺には大型の商業施設「アミュプラザくまもと」などもあり、買い物にも便利です。

 交通の便が良く、買い物もなんでも揃う、落ち着いていて住みやすい、といった魅力があります。

・熊本市東区

 人口約18.9万人・8.4万世帯ほどが住むエリアです(2024年5月時点)。福岡・鹿児島まで続く九州縦貫自動車道や阿蘇方面に向かう国体道路が走っている地域で、車で移動しやすい地域でもあります。なお、公共交通機関は主に市電の健軍線の利用が可能です。

 基本的には住宅街ですが各所にショッピングモールなどもあり、生活の利便性には申し分ありません。さらに「熊本市動植物園」や「水前寺江津湖公園」といったお出かけスポットがあるほか、「熊本県民総合運動公園」では日常的にさまざまなイベントも開催。

自治体としては子育て支援にも力を入れており、小さなお子さん向きのサポートも積極的におこなわれています。

・合志市

 合志市は、東洋経済新報社の「住みよさランキング」で全国812市区中21位、九州では2位と評価されており、住みやすい街として高く評価されています。

保育園、小学校、中学校などの公共施設が充実しており待機児童が減少傾向、20~39歳女性人口当たりの0~4歳児数で全国2位に選ばれるなど、子育て世代からの人気が高いなど、子育て環境のよさが魅力です。

 また、熊本市に隣接して熊本空港や高速道路へのアクセスが良く、九州自動車道のスマートICや熊本電鉄菊池線も通っており、県内外へのアクセスも良好。

・荒尾市

 荒尾市は、福岡市や熊本市へのアクセスも良く、海と山が調和した自然豊かな街です。住みやすさの面では、都市機能と自然環境のバランスが良く、子育て支援も充実しています。グリーンランドや万田坑などの観光資源も豊富という魅力があります。

・八代市

八代市は、自然豊かで静かな暮らしが魅力であり、八代城跡や五家荘など、観光地も多いエリアです。

一方で病院も多く、日常生活に必要な商業施設も近くにあるため、住みやすい街です。また、全国有数の農業地帯でありながらも、新幹線が通りアクセスが便利で、県内有数の工業都市として発展しているという側面も持ち合わせています。

・菊池郡菊陽町

 菊陽町は、都会すぎず田舎すぎず、自然と利便性のバランスが良く住みやすい町として人気があります。

 特に子育て世帯にとって、幼稚園や保育園、学校が充実しており子育て支援が手厚い、近隣に大企業が多く、治安が良い点も魅力でしょう。

 阿蘇連山を眺望でき、四季折々の自然を肌で感じられること、熊本市街や空港などへのアクセスも良く、公共交通機関も利用しやすいことも含め、住宅購入を検討している子育て世代にとって、魅力的なエリアのようです。

・熊本市北区

 熊本市北区は人口13.9万人ほどが住むエリアです。北区の特徴は、広大な面積と自然環境の豊かさ、そして都市機能とのバランスが図られている点です。区南部は計画的に開発された住宅地が広がり、区北部では農業が盛んに行われているなど、多様な土地利用がみられます。また、八景水谷水源や立田山など、豊かな自然が近くに存在することも魅力の一つです。

・宇城市

 宇城市は自然豊かなエリアです。

 トマト、洋ラン、いちじくなど、宇城市ならではの特産品が豊富で、旬の野菜や果物、魚介類など、季節ごとの食事が楽しめます。

 また、一時保育、病児・病後児保育、子育て支援センターなど、子育て世帯をサポートする体制が充実しているほか、小中一貫教育の推進、英語教育、論語教育など、子どもの可能性を広げる教育環境が整っているのが魅力です。

出典:アットホーム 熊本県民に聞く!熊本県内で住みやすい自治体ランキング

住みやすい+土地の価格も考えてみよう

 熊本県で住宅を建てる際は、熊本県の土地相場に詳しくなることが大切です。なぜなら、熊本県はエリアによって土地の相場価格が大きく異なるためです。土地相場が把握できていなければ、思わぬ費用がかかったりして、家を建てるエリアによっては予算オーバーになる恐れもあります。

 それをふまえ、ここからは「住みやすい自治体ランキング」それぞれの土地の価格相場をみてみましょう。

・熊本市中央区 41万円/坪

・熊本市南区   14万円/坪

・熊本市西区  14万円/坪

・熊本市東区  25万円/坪

・合志市    18.1万円/坪

・荒尾市    12.4万円/坪

・八代市    8.6万円/坪

・菊池郡菊陽町 17万円/坪

(菊池郡としてデータ算出)

・熊本市北区  15.4万円/坪

・宇城市    7.9万円/坪

出典:suumo  熊本県の市区から土地価格相場情報を探す

 以上、熊本県内の土地相場や土地を探すときのポイントについて簡単にまとめてみました。

気になっている地域の土地価格相場はいかがでしたでしょうか。

今後お役に立つことがありましたら、幸いです。