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熊本市の中古マンション価格相場は?マンションや一戸建てを選ぶポイントとは?

この記事をご覧になっている皆様の中には「そろそろ賃貸住宅ではなく、持ち家が欲しい」と考える方もおられるのではないでしょうか。その中でも、「マンションと一戸建てどちらがいいのかな」と入り口の段階で迷っている方もいるかもしれません。

 とくに中古マンションは価格帯も豊富ですし、購入を考えたことがある人も読んでおられるかもしれませんね。この記事では、熊本市の中古マンションの価格相場や価格の推移などを紹介していきます。マンションと一戸建ての特徴なども解説するので、これからの住まいを検討するのに役立てられたらいいなと願っています。

近年の熊本市の中古マンションの動向

マンション購入

 熊本市の人口は2023年4月1日時点で約73万6千人。人口は、九州の中ですと福岡市と北九州市に次いで多い都市です。2012年に政令指定都市に加わり、中央区・東区・西区・南区・北区の5つの区があります。

 そんな熊本市の中古マンション市場は、全体的に上昇傾向にあります。これは、台湾の半導体メーカーTSMCの工場進出が周辺の不動産価格を押し上げていることも理由の一つと考えられます。特に、熊本駅がある西区では、2021年から2024年にかけて価格が上昇しました。また、熊本県全体でも、過去3年間で約12.62%価格が上昇しています。

出典:住まいインデックス

近年の熊本市の中古マンションの相場

 熊本市の中古マンションの価格相場は、地域や物件の条件によって大きく異なります。一番高いのは再開発がさかんな熊本駅周辺を含む西区で、2,434万円。中央区は比較的相場が高い地域で、1,704.9万円程度が目安です。一方、北区は1,298万円程度と比較的安価な傾向にあります。一般的には、駅からの距離などの立地や築年数、間取り、専有面積などが価格に影響するポイントです。

熊本市の中古マンション価格相場(行政区別)

中央区:1,704.9万円

東区:1,785万円

西区:2,434.87万円

南区:2,399万円

北区:1,298万円

特に高い地域

熊本駅周辺の中古マンションは、2,899万円程度が目安です。

水道町駅周辺は、3,180万円程度と高めの傾向にあります。

築10年の場合の面積別の価格相場は、

40m²で1,564万円程度、

60m²で2,402万円程度、

70m²で2,823万円程度、

100m²で4,089万円程度、

120m²で4,934万円程度が目安です.

出典:住まいインデックス

今後の熊本市の中古マンションの価格動向は?

価格は上昇傾向

 熊本市全体で見ると、地価上昇の影響を受けて中古マンション価格も上昇傾向が続くと予想されます。実際に熊本市のマンション相場は、北区を除いて全体的に上昇傾向にあります。

 既出ですが、熊本県では台湾の大手半導体メーカー「TSMC」の半導体工場が進出してきたことで、周辺の不動産価格を上昇させていることがその理由にあります。

 ただしこれには地域差があって、特に熊本駅周辺を擁する西区など、再開発が進んでいる地域で上昇が顕著になる可能性があります。

マンションと一戸建て、メリットとデメリット

戸建て購入

 ここまで、熊本市の中古マンションの相場や価格の動向についてみてきました。その中で、一戸建てと比較したらどうなんだろう、と思った方もいるでしょう。

マンションと戸建て住宅のどちらが良いか、新築か中古かという選択には「正解」はありません。

 ただし、中古マンションや中古戸建てには、それぞれメリットとデメリットがありますので、ここからは中古マンションと一戸建てを比較していきます。

中古マンションのメリット

利便性

 マンションは便利な場所に多くあります。

また、駅近の新築マンションは価格が非常に高額になりがちですが、中古マンションであれば、同じ立地でも比較的手頃な価格で購入できる点が大きなメリットです。

安全性・防犯性が高い

マンションの場合、オートロックが多いので侵入されにくい点で安心です。管理人が常駐しているマンションでは防犯面がより強化されています。

管理が楽

 マンションでは、共用部分や植栽の管理を自分で行う必要がなく、ゴミ出しも24時間可能なところが多いです。

選べる価格の幅が広い

 中古マンションは、中古戸建て住宅と比較して価格の幅が広い点が特徴です。

実際、築40年や50年を経たマンションも非常に手頃な価格で取引されることがあります。

中古マンションのデメリット

間取りや内装の制限がある

 マンションは共有財産の部分もありますので、リフォームが必要な場合、間取りや内装に制約があることがあります。

管理費や修繕積立金がかかる

 月々の費用として管理費や修繕積立金、駐車場代などが発生します。

そのため、住宅ローン以外に毎月数万円のランニングコストがかかることを想定しておかなくてはなりません。

築年数が古くなるほどこれらの費用が高額になる傾向があります。

大規模修繕の費用

 大規模修繕の時期や内容によっては、追加費用が発生する可能性があります。その場合、予定外のまとまった出費になることがあるので注意が必要です。

床面積が狭い

 マンションの床面積は戸建てよりも狭い事が多いです。

プライバシー性が低い

 集合住宅なので騒音や足音などの発生が気になる場合があり、プライバシー性については、マンションの方が低いといえます。

また、中古マンションでは二重床や二重天井になっていない物件が多いこともデメリットとなります。

固定資産税が比較的高い

 マンションには、毎年固定資産税と都市計画税がかかります。マンションの固定資産税は、区分所有建物面積も含まれるため一戸建てより高くなるのです。

一戸建てのメリット

専有面積が広い

 マンションと違い比較的広い敷地面積と、部屋数の多い物件を選ぶことができます。

庭などを楽しむことも可能です。

土地の価値が残る

 マンションと違って土地の価値が残るため、20年以上が経過してもその分は担保されますので、資産価値が比較的安定しています。

リフォームや増築がしやすい

間取りや内装の変更、増築などがマンションと比較して自由に行えます。

管理費などのランニングコストがかからない

 マンションと違って、管理費や修繕積立金などの強制的なランニングコストがかからないのはメリットだといえるでしょう。

プライバシー性が高い

 集合住宅であるマンションよりと比べて、足音や騒音の心配が減るのはメリットといえるでしょう。

固定資産税が比較的安い

 マンションよりも固定資産税が安くなります。一戸建ては土地が課税の対象になりますが、建物については一戸建てのほうが減価償却が早い分有利というわけです。土地に対して特例が適用されることがあります。

一戸建てのデメリット

価格が高い

 土地の価格も含まれるため、一般的に中古マンションよりも高額になります。

光熱費が高い

 マンションと違って専有面積が広いため、光熱費が高くなる傾向があります。

管理の手間

 庭の手入れや外壁のメンテナンスなど、管理の手間がかかります。

また、管理費や修繕積立金などの費用はかかりませんが、メンテナンスにかかる費用は自己負担です。

立地条件

 マンションと比較して、都心部や駅近の物件は少ない傾向があります。

出典:ウィローズ

出典:suumo

マンションと一戸建て、どちらを選ぶか

 マンションと一戸建て、どちらにするかを選ぶコツは、まず現状と将来理想とするライフスタイルの二つを明確にしておくことです。どのように暮らしをしたいか?家族構成は?どのような仕事をしているか?家でどのように過ごしているか?といったイメージを固めましょう。

 また、現在の生活の中で不便に感じている点を洗い出してみるのも選択に役立ちますのでおすすめです。

以上となります。

この記事が、皆さまのお役に立てれば幸いです。