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熊本市が子育て世帯から人気の理由は?子育て支援の内容をチェック

熊本市の特徴

 熊本市の人口は2023年4月1日時点で約73万6千人。九州の中では、福岡市と北九州市の次に人口が多い都市です。

 2012年に政令指定都市に加わり、中央区・東区・西区・南区・北区の5つの区があります。自然環境や地下水が豊富で「水の都」や「森の都」と呼ばれることもあり、豊かな自然と活気ある都会の街という2つの側面があって、どちらも楽しめる点が一番の魅力になっていると思われます。

 熊本市の中心市街地には熊本城や西日本最大級といわれる上通・下通商店街があり、路面電車も通っています。ビジネス街もあり、観光客も多く活気を感じることができます。

 主要駅周辺には生活に便利な環境が整い、少し車を走らせれば山や川、湖、海などの自然と触れ合うことができる環境や温泉もあります。実際に暮らしている筆者の感覚でいうと、都会と自然の両方を味わえる熊本市での生活は、ストレスが少なくのびのびと過ごせる環境だと思います。

熊本市は子育てしやすい

住宅子育て

 熊本県の中心である熊本市は、路面電車が東西に走り、バスの本数もそれなりに多く利便性に優れています。医療機関や学校もたくさんあるので、安心して暮らすことができる環境です。特に子どもが小さいうちは救急病院にかかることが多いので、大きな医療機関がいくつもあることは重要なポイントともいえます。

 また、子育てに直接かかわる施設としては、各区にそれぞれ子育て支援センターがあり、親子で遊べるスペース、相談窓口、育児講座などが提供されています。

 さらに、12か所の児童館と3か所の児童室があり、親子で安心して遊べる場所として、様々な行事やクラブ活動が行われています。その中でも熊本市子ども文化会館は大型の児童館で、1階から4階まで様々な部屋があり、年齢に合わせた遊びを楽しむことができます。

数字で探る熊本市の子育てしやすさの要因

 熊本市は出生率が高く、2018年から2022年の平均で1.53で、政令指定都市の中で最も高い数値です。

 また、保育所の待機児童数は、2024年4月の段階で、なんとどの区も0人。

これらの数字から、子育てをしながら働きやすい環境が整っているといえるでしょう。

熊本市の子育て支援情報

 それでは、次に熊本市の子育てに関する支援にどのようなものがあるかを見ていきましょう。

 なお、制度は今後見直しされる可能性がありますので、ご利用の際は熊本市の公式ホームページで最新情報を確認してみることをおすすめします。

熊本市の子育て支援(1)

 熊本市では、子育て世帯が安心して子育てと仕事の両立をしやすくなるような取り組みとして、「子育て支援優良企業」の認定をしています。

 子育て世帯が働きやすい環境を積極的につくる企業は、人材確保や人材の定着がしやすくなります。そのため、今後は時短勤務や社内の子ども預かりなどがある、働きやすい企業の増加が期待できます。

参考:熊本市 「子育て支援優良企業」を認定します!

熊本市の子育て支援(2)

 熊本市では「ようこそ赤ちゃんギフト」として、2022年4月1日以降に妊娠届を出した、または生まれた赤ちゃんがいる方に5万円ずつ、2回にわたって合計10万円が給付されます。

 また、伴走型相談支援として、妊娠の届け出をしたときや出生届を出した後、保健師さんや助産師さんの相談サポートを受けられます。

参考:熊本市 【旧】「ようこそ赤ちゃんプロジェクト」(伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金)について

熊本市の子育て支援(3)

 熊本市のこども医療費助成制度は、高校3年生相当までが対象です。また、全対象者の保険薬局の自己負担が無料になります。

助成を受けるには、「こども医療費受給資格者証」(ひまわりカード)を申請します。

出典:熊本市 こども医療費の助成制度を拡充しました

熊本市の子育て支援(4)

 病児・病後児保育といって、小学校6年生までの児童が病気または回復期にあるが、保護者が家庭で保育をできない場合に、一時的に施設で保育する制度があります。

 月曜日~土曜日の、午前8:00から午後6時まで利用でき、施設の空き状況は確認ページで随時チェックできます。料金は1日2,000円(昼食代込み)で、利用料の減免制度があります。

参考:熊本市 病児・病後児保育事業

熊本市の子育て支援(5)

 出産は女性の心身に負荷がかかるもの。出産後に女性の身体的回復や心理的な安定を促進するとともに、母親自身がセルフケア能力を育み母子とそのご家族が健やかに生活できるよう助産師等の看護職が中心となり支援する産後ケア事業を行っています。

熊本市では、地域の産科医療機関や助産院等にケアを委託し実施していて、宿泊型・日帰り型・訪問型といった3種があり、合計10回まで利用することができます。

参考:熊本市産後ケア事業について

熊本市以外の支援

 熊本市の支援ではありませんが、次のような熊本市に住んでいて受けることができる支援もあります。

子育て応援パスポート

子育て応援パスポートとは、「子育て応援の店」で、様々な割引・優待サービスや子ども連れの外出支援・応援サービス等を提供してもらう際に、お店に提示してもらうパスポート(画像)です。

事前の登録は不要で、子育て応援パスポート画像をスマートフォン等の画面に表示させて、「子育て応援の店」のお店の方に提示することで、サービスを受けられます。

出典:hapiモン 熊本県結婚・子育て応援サイト

熊本市の子育て~支援以外の魅力~

 これまで、どのような育児支援があるかを中心にみてきましたが、熊本は歴史・文化・自然もたくさん感じることができる土地です。身近にある豊かな自然と便利な街を満喫しながら、ストレスが少ない環境でのびのびと子育てできるところも魅力です。

少しドライブすれば豊かな自然があるという恵まれた環境ですので、子供が自然と触れ合ってのびのびと遊ぶ体験もできますし、歴史的な学びを深めることもできます。

 それ以外では、飲食店や駐車場の混雑が少ないところも、子育てのしやすさに繋がっているようです。

熊本市の親子連れにおすすめのスポット

 ここからは、熊本市の子供連れにおすすめのスポットをご紹介します。

屋上広場スマイリア 

 中心部で小さい子供連れにおすすめの施設は、熊本市中央区の中心地にある「鶴屋百貨店」の屋上広場スマイリアです。ひと味違った雰囲気の遊具がたくさんあって、子供にも楽しんでもらえます。室内外に食事のできるテーブルとイスが設置してあり、気軽に休憩ができるところも子ども連れには嬉しいポイントといえるでしょう。

街なか子育てひろば

 また、熊本市現代美術館内にある「街なか子育てひろば」は気軽に親子で立ち寄ることができ、美術館内という環境のもと、創造力を育みながら遊べる空間です。月に1回程度、親子で参加できる講習会や美術館とコラボしたワークショップ等も開かれています。

江津湖~動植物園

江津湖は日量約40万トンの豊富な湧水量を誇り、水前寺江津湖公園一帯は、散策や自然観察に最適な場所として親しまれています。また、夏にはちびっこプールが期間限定でオープンしたり、ボートに乗って水辺を楽しんだりすることもできます。動植物園も隣接しており、子どもも大人も楽しめる人気のレジャースポットとなっています。

八景水谷公園

 第5代肥後藩主細川綱利公によって開かれた公園で、八景水谷水源(はけみやすいげん)があります。阿蘇山系から流れてきた湧水がある公園で、「水の科学館」も隣接しています。

立田山公園

子どもが喜ぶ大型のアスレチック遊具が充実していて、のびのびと遊べる環境です。このアスレチック遊具、じつは県産材を使用しています!

坪井川遊水公園

坪井川遊水地公園は、熊本市北区にある広大な公園で、子育て世代に人気のスポットです。「ひごっこジャングル」という大型の遊具施設があり、子供たちが楽しく遊べる場所です。また、野球場、テニスコート、多目的広場などのスポーツ施設や芝生広場もあり、家族で体を動かして遊ぶこともできます。